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正法寺古墳公園

三木市は、美嚢川流域の古墳群をはじめ、数多くの文化財・文化遺産が点在し、永い歴史の中で今日の発展を遂げてきました。その中にあって正法寺古墳群は本市を代表する古墳であり、市民の皆様に本市の歴史にふれ、知っていただくための市内初の古墳公園です。

この古墳群は、正法寺地区団体営ほ場整備事業に伴い、平成6年6月から平成7年2月にかけて発掘調査を実施し、調査の結果、横穴式石室を主体部に持った16基(調査は9基)の古墳で構成されたものであることを確認いたしました。

なかでも1号墳は天井石まで残る良好な状態でありましたが、それ以外はほ場整備工事の関係で取り壊しもやむを得ないと考えましたが、横穴式石室の形態や変遷を知る上で貴重な資料を得る市内でも数少ない横穴式石室の古墳群であるため保存することにしました。

なお、点在しての現状保存は、ほ場整備事業にも支障をきたすため、正法寺地区の協力をいただき、1号墳の周囲に比較的保存が良好な2号墳と3号墳の石室を移設復元し、保存を図るとともに露出展示が行えるように整備しました。

今後は、市民の方々をはじめ、子どもたちの郷土学習の教材として、またハイキングコースや地域住民の皆様の憩いの場などとして大いに活用、親しんでいただければ幸いです。

観光マップ

古墳の写真

所在地 : 三木市別所町正法寺601番地
面積 : 975.19平方メートル
工事期間 : 平成11年3月5日〜6月30日
整備工事費 : 3,250万円
 
1号墳平面図
  • 石室の構造は、玄室と羨道を区別するため、羨道の幅より左右に広い両袖の玄室を造っています。
  • 側壁は持ち送り気味に築き、天井に向かって狭くなっています。
  • 昭和45年の石室内調査の記録よると、玄室の床面は礫が敷き詰められ、須恵器長頸壷や馬具など多数の副葬品が出土したようです。
  • 墳丘は、平成6年の調査で検出した周溝から、一辺約16mの方墳と推定しています。
1号墳平面図
 
正法寺古墳調査地全景

正法寺古墳群は、正法寺集落の背後、美嚢川と加古川の合流地を望む段丘上から正法寺山にかけて所在する古墳群で、横穴式石室を埋葬施設とする9基の古墳から構成されています。

平成6年度に、1号墳から4号墳が所在する段丘上で、ほ場整備事業が行われることになり、市教育委員会ではこの4基と新たに発見された1a号墳、1b号墳及び10号墳から12号墳の5基を対象に発掘調査を行い、正法寺古墳の概要が明らかになってきました。調査した古墳の主なものについて紹介します。

古墳前景
  • 1b号墳は1号墳の墳丘東裾から確認した古墳で、石室の残存長約5.4m、羨道幅約1.1m、玄室幅約1.4mを測り、左片袖の構造を意識して構築されていました。
  • 2号墳は、墳丘と天井石及び左側壁の一部を失っていましたが、石室長約6.4m、羨道幅約1.1m、玄室幅約2.0mを測り、右片袖の石室を構築しています。床面から直刀や須恵器高坏などの遺物が多く出土しました。
  • 3号墳は墳丘が削られ、天井石を失っていましたが、石室長約4.8m、幅約1.3mを測る無袖の石室を構築しています。
  • 4号墳は全壊の状況でしたが、奥壁と床面を検出し、石室長約8.1m、羨道幅約1.5m、玄室幅約1.8mを測り、右片袖の石室が構築されていたと推定できました。床面からは、金製のイヤリングなどが出土しました。
  • 10号墳は3号墳の南から確認された古墳で、墳丘の形態を失い、石室も半壊していましたが、羨道幅約1.5m、玄室幅約2.1mを測る両袖の石室が構築されていたと推定できました。羨道部からは0.8×1.3mの石組の石棺が出土したほか、釣鐘型の須恵器蓋などの遺物がまとまって出土しました。

正法寺古墳群の立地は重要な位置を含め、また、数少ない横穴式石室の古墳で構成しているほか、無袖、片袖、両袖と、石室構造の形態や変遷を知る貴重な資料が得られました。

 
正法寺古墳公園案内図
地図