三木市行政不服審査制度

　行政庁の行った処分又は不作為に不服がある場合に、行政不服審査法(平成26年法律第68号以下「法」という。)に基づいて、不服を申し立てる(審査請求をする)ことができます。法は、国民の権利利益の救済を図るとともに、行政の適正な運営を確保することを目的としています。
　裁判とは異なり、行政庁が処分の違法性や不当性の判断を行います。
　審理員による審査手続、三木市行政不服審査会等への諮問等により公平・中立な審査が行われます。

審査請求の対象となるのは、行政庁の「処分」又は「不作為」です。
　処分とは・・・行政庁の処分その他の公権力の行使に当たる行為。行政庁が法律により認められた優越的な地位に基づいて、一方的に住民の法律上の地位に具体的変動を及ぼす行為をいいます。

　不作為とは・・・行政庁が法律に基づく申請に対し、相当の期間内に処分その他公権力の行使に当たる行為をしないこと

※ 「処分」又は「不作為」に該当しない、行政運営に対する一般的な意見及び要望などについては、審査請求の対象になりません。

　処分の場合…違法又は不当な「処分」により直接の自己の権利利益を損害された方
　不作為の場合…法令に基づき行政庁に対して処分についての申請をした方

〇処分についての審査請求の場合
　処分があったことを知った日から３か月以内に審査請求を行ってください。また、処分があった日から１年経過すると、審査請求ができなくなります。
〇不作為についての審査請求の場合
　申請から相当の期間を経過しても処分がなされない場合は、いつでも審査請求をすることができます。

〇審査請求書の記載事項
　(1)　処分についての審査請求の場合
　　・審査請求人の氏名又は名称及び住所又は居所
　　・審査請求に係る処分の内容
　　・審査請求に係る処分があったことを知った年月日
　　・審査請求の趣旨及び理由
　　・処分庁の教示の有無及びその内容
　　・審査請求の年月日
　(2)　不作為についての審査請求の場合
　　・審査請求人の氏名又は名称及び住所又は居所
　　・当該不作為に係る処分についての申請の内容及び年月日
　　・審査請求の年月日

　審査請求書の様式は定められておらず、法定の記載事項が記載されていれば様式は自由です。参考として、記載例を掲載しています。

〇審査請求書の提出部数
　正本１通、副本１通の計２通をご提出ください。

〇審査請求書の提出先
　三木市役所　企画政策課　法務係(三木市役所　本庁４階)
　持参又は郵送でご提出ください。

(1)　審理員の指名通知
　　審査庁は、審査請求書が提出されれば、職員のうちから審理員を指名し、審理を行わせます。審査庁は、審理員を指名した旨を審査請求人に通知します。

(2)　弁明書の送付及び反論書の提出期限の通知
　　処分庁から審理員へ弁明書が提出されれば、審理員から審査請求人宛てに弁明書を送付するとともに、反論書及び証拠書類等の提出期限を通知します。弁明書に対する反論及び書庫書類等があれば、審査請求人は、審理員に反論書及び証拠書類等を提出します。

(3)　証拠書類等の閲覧等
　　処分庁等から審理員に提出された証拠書類等の閲覧又は写しの交付を求める場合は、審理員に証拠書類等申請書を提出してください。

(4)　口頭意見陳述
　　審理員に対し、口頭意見陳述を行いたい場合は、審理員に口頭意見陳述書を提出してください。

(5)　審理終結の通知
　　審理が終結すれば、審理員が審査庁に審理員意見書を提出する時期を、審査請求人に通知します。　

　審査庁は、審理員から審理員意見書が提出されれば、三木市行政不服審査会に諮問します。三木市行政不服審査会は、審理員が行った審理手続きの適正性や妥当性について審査を行い、その結果を審査庁に答申します。

　審査庁は、三木市行政不服審査会から答申を受け、裁決書を作成し、審査請求人及び処分庁に通知します。
　これをもって、審査請求は完結します。