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水道豆知識 「お風呂の水が青く見える」

印刷 文字を大きくして印刷 更新日:2019年2月1日更新
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「水は何色?」~青い水と銅管~

「水は何色の画像

水道水は無色透明です。ところが、「お風呂の水が青く見える」、「浴槽、タイルの一部が青く変色する」と言われることがあります。
水が青く見えるのは、光が水に当たったときに、青い光が散乱され、赤い光が吸収されるためです。海や湖が青く見えるのも、この現象によるものですが、家庭でも風呂などの大きな容器に水をためた場合に、青く見えることがあります。特に青の補色であるアイボリー系の浴槽などに多い事例です。
それでは、浴槽やタイルが青く変色するのはなぜでしょうか。これは湯沸器の配管には一般的に、給湯にすぐれた特性を持つ銅管が使用されており、この銅管から溶け出した極微量の銅イオンが、石けんや垢に含まれている脂肪酸と反応して、青い物質(銅石けん)が生成されるためです。
銅管は、水が繰返し流れることによってしだいに管の内面が少しずつ酸化され、いずれ皮膜ができ、銅イオンの溶出が減少していきます。これにより、青い物質の生成も起こりにくくなります。また、銅イオンは人体に欠くことのできない要素であり、したがって、銅管そのものが安全かつ衛生的なものであることは言うまでもありません。
青くなってしまった浴槽やタイルは、浴室用の合成洗剤や食酢を使って、スポンジなどでこすれば落ちやすくなります。