水質管理目標設定項目の種類と解説
水質管理設定項目の説明
項目 | 目標値 | 解説 | |
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1 | アンチモン及び その化合物 |
アンチモンの量に関して0.02mg/L以下 |
半導体の材料などに使用されています。 |
2 | ウラン及び その化合物 |
ウランの量に関して0.002mg/L以下 (暫定) |
天然の花崗岩などに広く存在します。主に核燃料として使用されます。 |
3 | ニッケル及び その化合物 |
ニッケルの量に関して0.02mg/L以下 |
合金やメッキに使用されます。鉱山廃水やニッケルメッキからの溶出により、水道水に混入することがあります。 |
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5 | 1,2-ジクロロエタン | 0.004mg/L以下 | 合成樹脂原料、有機溶剤、殺虫剤等に使用されています。 |
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8 | トルエン | 0.4mg/L以下 | 染料、香料、火薬、有機顔料等の合成原料として使用されています。 |
9 | フタル酸ジ(2-エチルヘキシル) | 0.08mg/L以下 | プラスチック添加剤(可塑剤)として使用されています。 |
10 | 亜塩素酸 | 0.6mg/L以下 | 水道水を二酸化塩素で消毒した場合に生じる消毒副生成物ですが、日本では水道水に二酸化塩素を使用した例はありません。 |
11 | 削除 | 削除 | この項の「塩素酸」削除され水質基準項目に加えられた。 |
12 | 二酸化塩素 | 0.6mg/L以下 | 水の消毒、漂白剤等に使用されています。 |
13 | ジクロロアセトニトリル | 0.01mg/L以下 (暫定) |
原水中の一部の有機物質と消毒剤の塩素が反応して生成される場合があります。 |
14 | 抱水クロラール | 0.02.mg/L以下 (暫定) |
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15 | 農薬類 | 検出値と目標値の比の和として1以下 | 水道水で検出される可能性の高い農薬についてリストアップされ、 それぞれの目標値が設定されています。 |
16 | 残留塩素 | 1mg/L以下 | おいしい水の観点から、目標値が設定されています。 |
17 | カルシウム、マグネシウム等(硬度) | 10mg/L以上100mg/L以下 | |
18 | マンガン及びその化合物 | マンガンの量に関して0.01mg/L以下 | 浄水における除マンガン設備の適正管理のための目標値です。 |
19 | 遊離炭酸 | 20mg/L以下 | 腐食性やおいしい水の観点から目標値が設定されています。 |
20 | 1,1,1-トリクロロエタン | 0.3mg/L以下 | 臭味発生防止のために目標値が設定されています。 |
21 | メチル-t-ブチルエーテル | 0.02mg/L以下 | ガソリンのオクタン価向上剤等に使用されています。 |
22 | 有機物等 (過マンガン酸カリウム消費量) |
3mg/L以下 | おいしい水の観点から、目標値が設定されています。 |
23 | 臭気強度(TON) | 3以下 | 水道水に臭味があることは汚染や浄水処理などの不具合を示しています 。 |
24 | 蒸発残留物 | 30mg/L以上200mg/L以下 | おいしい水の観点から、目標値が設定されています。 |
25 | 濁度 | 1度以下 | より高いレベルの水道を目指すための目標です。 |
26 | pH値 | 7.5程度 | |
27 | 腐食性 (ランゲリア指数) |
-1程度以上とし、極力0に近づける | 水の金属腐食性の程度を示す項目で、水道施設の維持管理の観点から目標値が設定されています。 |
28 | 従属栄養細菌 | 1mlの検水で形成される集落数が2,000以下(暫定) | 水道施設の健全性を判断するため。 |
29 | 1,1-ジクロロエチレン | 0.1mg/L以下 | 樹脂の原料などに使用されています。 土壌中でテトラクロロエチレン等の分解によっても生成されます。 |
30 | アルミニウム及びその化合物 | アルミニウムの量に関して0.1mg/L以下 | より高いレベルの水道を目指すための目標です。 |
31 | ペルフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)及びペルフルオロオクタン酸(PFOA) | ペルフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)及びペルフルオロオクタン酸(PFOA)の量の和として0.00005mg/L以下(暫定) |
泡消火器・はっ水剤として使用されてきましたが、PFOSは平成22年に国内での製造・使用が禁止されています。PFOAについても令和3年に国内での製造・使用が禁止されています。耐熱性・耐薬品性に優れており、分解されにくい性質があります。 |