平成7年に発生した阪神・淡路大震災を教訓として、三木市に整備された国内最大級の防災施設「兵庫県広域防災センター」。
平時は消防訓練や県民への研修の場として活用され、有事には消防・警察・自衛隊などの活動拠点と救助物資の集積・配送拠点となります。また、今後は宿泊施設を拡充し、宿泊型研修プログラムの開講をめざすなど、防災人材育成拠点としてのさらなる発展が期待されます。
ここでは、同センターが地域の防災力向上のために現在実施している防災体験学習・訓練について紹介します。
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兵庫県広域防災センター 防災教育担当 田中健一さん
災害発生時に、何よりも大切なことは「自分が助かること」です。まずは自分が助からなければ、家族や周囲の人を助けることができません。また人が亡くならないことは、災害後のまちの復旧・復興を早めることにも繋がります。命を守るために重要なことは、日頃から災害発生時の状況を「想像」すること、次にそれに対応した事前の備えなどの「対策」です。また正しい知識と判断力に基づいた行動の「スピード」も生死を分けるポイントとなります。当センターの防災体験学習・訓練では、まずはじめにガイダンス※を行い、過去に発生した自然災害などを通して、災害発生時の状況や対策のヒントなどをお伝えします。その後、ガイダンス※で高めた災害時のイメージを持った状態で、各体験学習を受講することで、より理解度の高い学習を展開します。自主防災組織の活動や学校の校外学習など、地域の防災力強化のために、ぜひ活用してください。
※初歩的な説明や案内のこと
ガイダンス後の体験学習・訓練メニューは選択できます。詳しくはホームページをご覧ください。
起震車(地震を再現できる振動装置を搭載した車)に乗り、過去に発生した地震や今後発生する可能性のある地震の揺れを疑似体験することができます。
煙の特性や危険性を学んだあと、模擬煙(水蒸気)が充満した迷路室で、視界がきかない中での避難行動を体験できます。
三木総合防災公園陸上競技場のバックスタンド下(約5,000平方メートル)に保管された救援物資や人命救助に使用する道具などを見学できます。
みきのえぇトコ第21回「国内最大級の防災施設 兵庫県広域防災センター」を掲載した広報みき4月号(2021年)はこちら
兵庫県広域防災センター
三木市志染町御坂1-19
Tel:0794-87-2920(代)