人生の高齢期を充実して楽しむためには、健康増進や体力維持が欠かせません。
また、現在の日本は、超高齢社会を迎え、医療費や介護サービス費の増加など、高齢者をどのように支えていくのかが大きな課題となっています。
三木市では、市内108団体(令和元年8月現在)で、地域の高齢者が主体となって、健康維持のための体操「みっきぃ☆いきいき体操」に取り組んでいます。決まった日時に参加者が集まり、部屋全体に椅子を並べて座ると、大型テレビから流れる「みっきぃ☆いきいき体操」の映像に合わせて、「1、2、3、4」と大きな声を出しながらゆっくりと体を動かしています。自分一人でこのような活動を継続して行うことは難しく、なかなか踏み出すことができないかもしれません。しかし、三木市には元気づくりのために同じ思いを持った人がたくさんいて、気軽に参加できる場所があります。
仲間をつくりながら、楽しんでできる健康づくりをはじめてみませんか。
フレイルとは、年齢とともに、体や心の機能(働き)が低下し、要介護に陥る危険性が高まっている「虚弱な状態」のことです。
フレイルは、加齢により生じる身体の変化だけでなく、うつや認知機能の低下などの「精神的な面」、家に閉じこもりがちになるなどの「社会的な面」など、さまざまな要因が重なって引き起こされるといわれています。
フレイルは、早めに気付いて適切な対策をとれば、改善できることが分かっています。
予防・改善のポイントとなるのは、「適度な運動」と「栄養(食・口腔機能)」、「社会参加」の3つです。中でも社会参加の機会減少は、フレイルの入り口になりやすいといわれています。
みっきぃ☆いきいき体操は、参加者同士で交流しながら、自分に合ったペースで運動を習慣化できるため、フレイル対策の1つとしてお勧めします。
みっきぃ☆いきいき体操に参加して良かったことや今後挑戦したいことについて、参加者にお話をお聞きしました。
7年前(平成25年)に人口膝関節手術を受けた際、ご近所さんやリハビリスタッフから勧められて体操に参加しました。
手術前の私は、両脚のO脚化が原因で腰が曲がってしまい、立ち話ができないほどでした。
体操を始めて半年間は慣れるのに大変でしたが、諦めずに継続した結果、私の歩く姿を見た周囲の方から「若くなった」「表情が明るくなった」と言ってもらえるようになりました。今のままの自分で居られることが幸せなので、今後も継続したいです。
「宮前さくら会」の皆さん
今年(令和元年)3年目を迎える青山5丁目GO・5教室に立ち上げから参加しています。毎週水曜日に20名程度で集まり、体操をしています。
参加して良かったことは、ご近所さんと顔を会わせる機会が増えたことです。
体操をきっかけに友達ができたことで、一緒に新たな活動を始めたり、旅行に行ったりする方もいます。
5丁目に住む皆さんが、さらに元気になり、ここに住んでよかったと思ってもらえるよう、少なくとも10年は継続したいと思います。
「青山5丁目GO・5教室」の皆さん
足腰には元々自信がありましたが、この体操に出会ったのも何かの縁だと思い、10年以上続けています。
参加して良かったことは、仲間ができ、それぞれの得意分野でお互いを補い合う関係ができたことで、自分のしていることが人の役に立てていると思えたことです。お互いが大切な存在になり、皆さんも私に「長生きしてよ」と声をかけてくれます。これからも自分のできることで人の役に立てることがあれば頑張りたいです。
「あさひが丘なかよしクラブ」の皆さん
みきのえぇトコ第2回「今日も笑顔で出かけよう~みっきぃ☆いきいき体操~」を掲載した広報みき8月号(2019年)はこちら
介護保険課 介護予防係
Tel:0794-82-2000