女性の健康づくりについて
毎年3月1日~3月8日は女性の健康週間です
女性が自らの健康に目を向け、生涯を通じて健康で明るく充実した日々を過ごせるよう、厚生労働省では、毎年3月1日~3月8日を「女性の健康週間」と定めています。
女性の健康と女性ホルモンについて
女性のからだは女性ホルモンと深いかかわりがあり、からだやこころの不調、女性特有の病気は女性ホルモンの影響が大きいと言われています。
思春期以降の心身の発達、妊娠・出産・育児において、女性ホルモンは大切な働きをします。また、女性ホルモンは更年期障害や女性特有のがん、生活習慣病、骨粗しょう症とも関わりがあるとされています。
40代に入ると、女性ホルモンの分泌が急激に減少します。女性ホルモンには動脈硬化の原因となる悪玉コレステロールの増加を抑え、骨を強く保つという働きがありますが、更年期以降は、女性ホルモンの減少に伴い、脂質異常症や骨粗しょう症になりやすくなります。動脈硬化は狭心症や心筋梗塞、脳梗塞などの病気のリスクとなります。予防のために、栄養バランスのとれた食事、適度な運動を心がけましょう。
女性のライフステージと心とからだの変化
女性のライフステージと心とからだの変化 [PDFファイル/486KB]
思春期 |
二次性徴、月経異常(月経不順)、月経前症候群(PMS)、望まない妊娠、性感染症、 摂食障害(拒食・過食)など |
成熟期 | 妊娠・出産、不妊・家族計画、子宮頸がん、乳がん、子宮内膜症、子宮筋腫、月経前症候群(PMS)など |
更年期 | 更年期障害(肩こり、うつ、イライラなど)、生活習慣病、子宮体がん、卵巣がん、乳がんなど |
老年期 | 生活習慣病、尿失禁、心血管障害、認知症、骨粗しょう症など |
思春期 | 初経を迎え、大人の女性へ成長していきます。しかし、からだの成長に比べて心の成長が未熟でアンバランスになることもあり、女性特有の不調や悩みも増え始めます。からだや性について正しい知識が必要です。 |
成熟期 | 大きく前期と後期に分けることができ、前期は妊娠、出産に適したからだがつくられます。一方、30代半ばからの後期は女性ホルモンの分泌量が減少し、病気やトラブルも増え始めます。ふだんの健康管理に気をつけ、定期的な健(検)診も習慣づけましょう。 |
更年期 | 日本人女性の平均閉経年齢は50.5歳と言われ、この前後5年間が更年期と呼ばれています。女性ホルモンの分泌が急激に減ることで、体調に変化が起こりやすい時期でもあります。日常生活に支障がある場合は、専門医に相談しましょう。 |
老年期 | 閉経後は、女性ホルモンの分泌量が乏しくなります。更年期の体調のゆらぎは収まる一方で、女性ホルモンによって保たれていた骨、皮膚、血管などの健康が損なわれやすくなります。若いとき以上に健康に気をつけ、これからの人生を楽しみましょう。 |
「やせ」も「肥満」も要注意
若い女性に多いのが、過度なダイエットです。食事を抜いたり、必要な栄養素を摂らないことにより、無月経や低体温などの健康を損なうだけでなく、美容にも悪影響を及ぼします。また、「肥満」は生活習慣病の原因になるばかりではなくホルモン分泌リズムを狂わせ、月経不順や不妊の誘因になることもあります。
BMI値を目安に食生活、運動習慣に気をつけ体重のコントロールをしましょう。
BMIは【体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)】で求めることができます。
18.5未満:低体重(やせ)、18.5以上25未満:普通体重、25以上:肥満 です。
女性特有のがんについて
女性特有のがんは、30代から50代までの働き盛りに多いがんです。乳がんや子宮がんは、早期に発見・治療すれば治る確率の高い病気です。しかし、初期の自覚症状はほとんどないため、検診を受けることが大切です。
がん検診を受けましょう ~自分のために、大切な人のために~
三木市では、がん検診を実施しています。詳しくは「町ぐるみ健診」をご覧ください。
20歳になったら、定期的に子宮頸がん検診を受けましょう!
40歳になったら、2年に1回は乳がん検診を受けましょう!