クマ(熊)にご注意ください!
ツキノワグマ(クマ)の出没について、市民の皆さまにご注意いただきたいことをご案内しています。
県内では主に北部地域を中心にクマが生息していますが、近年は目撃される地域が拡大傾向にあります。
令和4年6月には、三木市吉川町内においても目撃情報がありました(詳細はページ下部に掲載しています)。
過度に心配する必要はありませんが、集落周辺での対策は、クマだけでなくイノシシなどの被害防止にも有効です。
下記の注意点をご確認いただき、もし目撃した時は、安全を確保したうえで、市役所および警察署に連絡してください。
クマに関する注意点
(1)人里であっても、夕方から朝の時間帯の外出には注意しましょう。
(2)不要な果樹(カキ等)の木は伐採し、実は早めに収穫しましょう。
(3)生ごみなどクマの食べ物になるものを屋外に放置しないようにしましょう。
クマは通常、人を避けて生活しています。 ほとんどの場合は、音や匂いで人の接近に気づいて逃げますが、急に人と出会うと、びっくりして攻撃してくることがあります。特に雨の日や川沿いなどは、周囲の音やにおいで人に気づくのが遅れ、驚いて攻撃される可能性もありますので、注意してください。
クマと出会わないために
・夕方から早朝の時間帯は活発に行動するため、人里近くにクマが出没する可能性が高くなります。
特にこの時間帯は、クマがいそうな場所に近づかないように気をつけましょう。
農作業をする際は、農地付近で車のクラクションを鳴らすなどしてください。
・山や森林に近い場所に行くときや、早朝や夕方、夜間に外出するときは、鈴やラジオなどの音が出るものを身に着けて、複数人で行動するなどしましょう。
・ハイキングや登山などで、クマが生息する地域に出かける際は、出会い頭の遭遇を避けるために、音が鳴る物(ラジオや鈴など)を携帯するなど、クマ対策を実施しましょう。大部分のクマが冬眠に入る12月中旬頃までは、十分な注意が必要です。
もし野生のクマと出会ってしまったら
【クマがこちらに気付いていない時】
クマに気付かれないように、静かにその場を立ち去りましょう。
【クマがこちらに気付いている時】
ゆっくりと後退(後ずさり)して、その場を立ち去りましょう。
※大声を出したり走ったりすると、かえってクマを興奮させてしまうおそれがあります。落ち着いて状況をよく判断して、クマを刺激しないように、ゆっくり立ち去りましょう。
クマの目撃・痕跡情報をお知らせください
クマを目撃したら、身の安全を確保して、市役所・警察へご連絡ください。
【連絡・問合せ先】
三木市役所農業振興課:0794-82-2000
三木警察署:0794-82-0110
※目撃情報をご連絡いただく際は、目撃場所や熊の様子、進行方向、目撃した状況などをできるだけ詳しく、具体的に教えていただきますようご協力をお願いします。
市内のクマ目撃情報(令和4年6月)
令和4年(2022年)6月23日、三木市吉川町地域にてクマの目撃情報がありました。
日時:6月23日(木曜)午後7時15分ごろ
場所:三木市吉川町福井の県道512号(新田大沢線)
内容:車を運転中にクマを目撃した方から三木警察署に通報がありました。
ゴルフ場(花屋敷ゴルフ倶楽部よかわコース)方面から、旧産業団地方面へ、県道を横切るクマ1頭を目撃。
大きさは1メートル程度。
現地調査結果
6月24日(金曜)午後1時30分から、兵庫県森林動物研究センター、兵庫県加東農林振興事務所森林課、三木市農業振興課および吉川支所地域振興課の職員が合同で、現地調査を行いました。
【調査結果】
周辺を確認しましたが、クマがいた痕跡(爪痕や足跡、フン等)は確認できませんでした。
同行した専門家によると、目撃されたものがクマだったとすると、メスを探して放浪するオスの通りすがりではないかとの見解でした。
周辺にクマが居座る要因となる執着物(果樹など)は見つかりませんでした。
市および警察で協力し、注意喚起と情報収集に努めましたが、その後、10月末まで追加の目撃情報はありません。