指定区分 | 県指定文化財 |
種 別 | 考古資料 |
指定年月日 | 昭和37年6月15日 |
年 代 | 平安時代(仁平3年) |
所有者 | 高男寺自治会 |
所在地 | 兵庫県立歴史博物館 |
概 要 | |
明治17年(1884)、村人がため池の修繕を行っていたことろ、高男寺跡から法華経や仏具を収納した埋経筒(まいきょうづつ)が発見された。藤原時代から鎌倉時代にわたって盛行した経塚の遺品で、ほぼ完形を保っており、筒身に「勧進聖人進西 結縁女雀部氏 仁平三年(1153)八月 日」と銘文が毛彫されている。勧進埋経は末法思想に誘発され経典を写して功徳を積み、地中に埋めてさらなる功徳を願ったものとされている。 経筒は円筒式銅鋳製(えんとうしきどうちゅうせい)で、筒身と宝珠つまみを備える蓋からなる。鋳上がり良く、表面は平滑で鍍銀(とぎん)がなされている。内面には磨きがなく、緑色の錆が全面に出ている。 現物は、兵庫県立歴史博物館に寄託されている。 |