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本文
与呂木古墳の主体部である組合式箱式石棺内に設置されていた。石枕は凝灰岩製で、ベンガラによって赤彩され、長辺(横)41cm、最大幅22cm、厚さ8cmを測る。被葬者は出土人骨から女性と鑑定されている。 本資料は、丁寧なつくりの平面形と、立体感を表現する頭・頸受け部の造形を持ち、県内における古墳時代の石枕12点の中でも群を抜いて精緻である。また石棺内での配置や被葬者の性別、死亡年齢などが明らかで、古墳時代における被葬者と葬送儀礼の関係性が捉えられる例として極めて貴重である。 また、棺内から出土した管玉3点は、被葬者の性別や埋葬時期を知るうえで重要な資料であり、石枕と一体で評価し、保存を図るものとする。
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