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旅亭文市楼(国登録文化財)

印刷 文字を大きくして印刷 更新日:2019年2月1日更新
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旅亭文市楼(りょていぶんいちろう)

 
指定区分 国登録文化財
種  別 建造物
登録年月日 平成30年5月10日
年  代 大正13年、昭和前期
所 有 者 個人
所 在 地 三木市本町3丁目1385-1他
概  要  

 建設年代は、旅亭文市楼旧館が大正13年(1924)に建設され、その後、昭和前期に増築されている。旅亭文市楼新館は、昭和前期に建設された。

 特徴としては、旧三木城下の町人地にあり、旧館の大広間は書院風の格調高い造りとなっている。旧館背面に接続する新館は、各客間に数寄屋好みの意匠を凝らしている。戦前の地方都市の営みの一端を物語る伝統木造の料理旅館である。

 棟ごとの特徴として、旅亭文市楼旧館では、旧城下町人地の入組んだ路地奥にある。旧館は入母屋造妻入の大広間棟と客間棟からなり、大広間は書院風の格調高いつくりとし、各客間は数寄屋風や草庵風の意匠を用いて個性豊かにつくられている。戦前の地方都市の営みの一端を物語る伝統木造の料理旅館である。

 旅亭文市楼新館は、旧館客間棟の背面から渡廊下で接続している。入母屋造の座敷棟で、中廊下をT字に通して客間五室を配する。各客間は傘天井や網代天井を使い分け、入口に板葺の庇を付すなど数寄屋好みの意匠を凝らしている。旧館とともに戦前に都市部で興隆した料理旅館の様相を伝えている。

旧館 

旅亭文市楼旧館 大広間棟玄関

 

新館

   旅亭文市楼新館 1号室傘天井